基本情報
正式名称
紀三井山金剛宝寺護国院
西国三十三所
第2番札所
開基
宝亀元年(770年)
開祖
唐僧・為光上人
本尊
十一面観世音菩薩
宗派
救世観音宗
三井水(みいすい)
💧 日本名水百選
紀三井寺の名前の由来となった三つの井戸があります:
吉祥水(きっしょうすい) - 吉祥を招く水
楊柳水(ようりゅうすい) - 柳のように清らかな水
清浄水(しょうじょうすい) - 清浄な水
これらの水は年中絶えることなく湧き出し、昭和60年に日本名水百選に選ばれました。
ご利益・ご祈祷
厄除
災いを除き、平穏な生活を祈願
開運
運気上昇と幸運を祈願
良縁成就
良い縁に恵まれるよう祈願
安産・子授け
安産と子宝に恵まれるよう祈願
見どころ
                    紀三井寺の美しい境内
🌸 早咲きの桜
紀三井寺は早咲きの桜で有名で、境内から和歌浦湾を一望しながら桜を楽しむことができます。
🏛️ 231段の石段
楼門をくぐると、目の前に231段の石段がそびえ立ちます。登りきったところで振り返ると、美しい和歌浦湾が遠望できます。
🏯 六角堂
西国三十三箇所を巡礼するのに等しい功徳があると伝えられ、他府県からもたくさんの人が参拝に訪れます。
歴史
宝亀元年(770年) - 開基
唐僧・為光上人が名草山中腹に霊光を観じ、十一面観世音菩薩像を刻んで一宇を建立。これが紀三井寺の起こりとされています。
平安時代 - 勅願所に
後白河法皇が当山を勅願所と定められて以後隆盛を極め、鎌倉時代には止住する僧侶も五百人を越えたと伝えられています。
江戸時代 - 紀州徳川家の崇敬
紀州徳川家歴代藩主が頻繁に来山され、「紀州祈祷大道場」として尊崇されました。宝歴年間(1751~1764)に本堂を新築。
昭和26年(1951年) - 独立
真言宗山階派から独立し、救世観音宗の総本山となりました。
平成29年(2017年) - 日本遺産
「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成文化財の一つに加わりました。
令和元年(2019年) - 二重の日本遺産
西国三十三か所巡礼道が「1300年つづく日本の終活の旅」として日本遺産に登録され、二つの日本遺産の構成文化財となりました。
西国三十三所巡礼
🛤️ 最古の巡礼道
西国三十三所観音霊場巡礼は、今から約1300年前の養老2年(718年)に、長谷寺の開山・徳道上人によって創始されました。
花山法皇の巡拝を機に再興され、現在でも年間十万人を下らない巡礼者が訪れます。
📜 ご詠歌
はるばるこゝに
きみいでら
はなのみやこも
ちかくなるらん
花山法皇が西国三十三所巡礼の際に詠まれた和歌です。
結縁坂(けちえんざか)の伝説
💕 恋の物語
その昔、紀の国屋文左衛門が若いころ母を背負い、この坂を登って観音様にお参りしていました。
ある日、その途中で草履の鼻緒が切れてしまいました。困っているところに玉津島神社の宮司の娘が通りかかり、鼻緒をすげ替えたのをきっかけに二人は結ばれました。
ひとつの坂が縁となり、結ばれたことから、結縁坂と呼ばれ、今もドラマチックな出会いを求めて参拝する人が後を絶ちません。
参拝情報
拝観時間
8:00~17:00
拝観料
大人200円
小中学生100円
休み
無休
アクセス
JR和歌山線「紀三井寺」駅下車 徒歩15分
和歌山バス「紀三井寺」下車 徒歩5分
🚠 ケーブルカー・エレベータ情報
ケーブルカー「文佐エ門」料金表
ケーブルカー詳細:
• 運行時間:8:00~17:00
• 所要時間:約70秒(約87メートル)
• 定員:18人(座席9席、立席含む)
• 車椅子・ベビーカー対応
エレベータ料金表
エレベータ詳細:
• 運行時間:8:00~17:00
• 本堂横まで直接アクセス可能
• 車椅子での参拝も可能
特徴:
• 西国三十三所の「お砂踏み霊場」遊歩道を通ってエレベータへ
• ケーブルカー開通により、バリアフリーで参拝可能
• 結縁坂の残り60段程度を歩いて登ることも可能